順位戦

順位戦担当幹事 脇坂哲生



 順位戦は、第44期が4クラスで平成28年4月より開始しました。会発足時から現在まで続いている唯一の棋戦です。第34期からの担当ですが、前任の林眞一氏は第26期からで、林氏の前は清水弘氏や近藤正章氏が担当されていました。初期の頃は、加賀初代会長が担当だったと思います。

 

棋戦の対局期間

 棋戦の対局期間は、16ヶ月(初期の頃は1年でしたが無理が生じたため、第9期頃からこの期間と推測されます)、棋戦サイクルは、1年半です。

 

棋戦の特徴:開始3月20日or 9月20日、修了翌年7月末日or 翌年1月末日

 会員増加と共に、王位戦、王将戦、王座戦、覇王戦、新人王戦、寿王戦、女王戦など、棋戦の多様化が図られたにもかかわらず、公式棋戦中の主力棋戦という位置づけはいまだに顕在です。最上位クラス(名人リーグ:旧特A級)での優勝は、郵将名人の称号が与えられます。近年まで、クラス数が多いので当初より各クラスにクラス委員を設け、順位戦運営のお手伝いを頂いて、大きな役割を担っていただいてきた歴史があります。

 

対局について

 各クラス別一人当たり3局制(先後先)総当たり戦は第1期から現在まで続いています。一人3対局と対局数が多いので、クラス内人数を減らす等の考慮がこれからも必要です。順位戦の性質上対局期間も長くしてあり、勝敗の決着をつけることに力点を置いている棋戦です。近年、未了局で終わるより、対局の決着をなるべくつけた方がいいという考えから、順位戦では、対局者双方が合意しているときだけ(はがきを楽しんでいる方の権利は守って)メールでの対局も認めています。

 

昇降級制度について

 第34期順位戦よりクラス呼称の変更(段級位対応にクラス名:名人、A~Eをつける)とともに、新順位戦昇降級制度を定めました。それまで手作業で行っていた昇降級の方式を点数制度に変えました。その期の成績による順位点とクラス点を合計した個人持ち点を順番に並べる方式で、次の期には申込者をその点数順に並べてクラス編成します。この方式は、現幹事長の増田義隆氏のオリジナル案をアレンジしたものです。第33期より前は、クラス(参加者)数の多い時代に、手作業で編成をされており、編成のご苦労はたいへんなものでした。余談ですが、編成後に文句を言われる方が必ずいました。

 

話題

 現役会員では、中尾英一氏と松本義正氏のお名前が、第8期順位戦のB1クラスの表にありました。最近では、奧山健三氏が名人争いに常にからみ、三笠史雄氏も虎視眈々と名人位を狙えるポジションにいます。各クラスとも常連参加者で、まさに順位戦です。第44期順位戦は、対局過多とならないよう、クラス内人数をできるだけ調節していきたいと思います。引き続き、会員諸氏の参加をお待ちしております。