竜王戦

竜王戦担当幹事 三宅 周治



 郵便将棋は、その発足時からはがきに指し手を書いてやり取りする方法でした。しかし世の中にメールが普及し、主流となる中で、郵便将棋初のメール対局による棋戦が平成18年に開始されました。林眞一会長(当時)が自ら棋戦担当となり、2015年現在、第10期を迎えています。
 この棋戦をきっかけにして、他の棋戦でもはがきとメールの併用が解禁となりました。今後、郵便将棋会員の拡大において、メール対局は必要条件になると考えられ、その先駆けとなっている竜王戦の存在は大きいです。

 

竜王戦の特徴

1)半年で1局の将棋を指します。

 他の棋戦は、はがきのやり取りをして1年間で1局となりますが、竜王戦は、メールの即時性を活かして6ヶ月で1局を指します。

 メールの返信内容とはがきとほぼ同じです。メール到着後12日で返信します。

 ただし予想手順なしとしています。

 

2)1年間を前半戦と後半戦に分けて、その総合成績で竜王を決定します。

 

 1年を前半戦と後半戦に分けて、それぞれ違う対局者と対戦します。1対局制です。前半戦と後半戦合わせて1年間の勝ち数をもとに竜王を決定します。

 

3)他棋戦のタイトル獲得者や強豪が竜王となっています。

 脇坂さんが、9期中5期、三笠さんが2期、高野さん、奥山さんが各1期。いずれも他の棋戦のタイトル獲得者や強豪が竜王となっています。通信手段に関係なく、実力を発揮しています。

 

 メールは、すぐに相手に届き、コストがかかりません。はがきと同様にじっくり考える時間が取れます。今後、メールの利便性を活かした棋戦が広く行われると考えられます。

 はがき対局を維持しつつ、メール対局を広め、会員拡大につなげたいです。