王座戦

王座戦担当幹事 三宅 周治



 王座戦の発足は、昭和43年4月。この当時、新入会員が大幅に増えました。昭和44年2~4月には一気に30数名が入会しました。新会員の人たちに次期公式戦まで待っていただくのは忍びないということで新たな公式戦として始まったのが王座戦です。
 第1期は40名5クラスでスタート。他の公式戦に参加していない新入会員を主体としたクラス編成でした。つまり王座戦は郵便将棋に慣れてもらう役割を果たしました。当時は対局方法や記入方法も知らない人たちが参加していました。そこで王座戦細則が作成され、親睦、速信、対局期間厳守を大事にする公式戦として運営してきました。
 こんな話を紹介できるのは、歴代王座戦担当幹事の斉藤盛三さん、近藤正章さん、西村守夫さんが、引き継いできた伝統の結果です。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

王座戦の特徴

 王座戦の特徴のひとつは、公式戦で初めて先後2局制を採用しました。先手・後手が平等になっています。速信、対局期間厳守を大事にしています。終了対局が多い方が上位成績となることは象徴的なルールです。
 もうひとつの特徴は、王座戦発足の経緯をはじめ、第1期~第46期の王座戦参加者、成績がすべて記録され、保管されていることです。継続は力なり、歴史の重みを感じます。

▼第3代担当幹事の西村守夫氏コメント

王座戦担当について
 第二代会長清水弘氏が会長職を勇退することになり、またそれに伴い、王座担当幹事の近藤 正章氏が第三代会長に就任することになったので、私に王座担当の依頼がありました。その器ではないとお断りしましたが、わからないことがあれば教えてくだ さるということで、引き受けました。
 12期目に体調を崩して退任をさせていただきましたが、王座戦担当中は参加各位の方々に、大変ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。