王位戦

王位戦担当幹事 増田義隆



 速信と友好を合言葉に「早指し王位戦」としてスタートした王位戦も、現在第51期(2クラス、総勢20名)が進行中です。棋戦サイクルは1年(初期は10ヶ月棋戦だったようですが)、第1期開始から半世紀以上の歴史を積み重ねてきました。そして私が先輩の増井進さん(故人)から担当幹事のバトンを渡されたのが第31期、今年でちょうど20年になりました。月日が経つのは本当に早いものです。
 王位戦の特色を簡単にご紹介します。

 

毎年4月1日に始まり、翌年の3月末で終わる1年棋戦です

 ほかの棋戦と比べて期間が短いため速信が必須で、翌日投函は当たり前、即日投函される方もおられます。事情によりやむを得ず返信が遅れる場合は「相手の方にその旨+ひと言お詫びを・・・」という暗黙のマナーも参加者にご理解をいただいています。2月末までの最速全局終了者には速信賞、逆に極端な遅信者には段階別にペナルティがあります。

 

クラス別1局制、平手の総当たり戦です

 ほかに2~3局制の棋戦もあり、それぞれ一長一短ですが、対局の負担が少ないという点では1局制が勝るのではないでしょうか。

 

原則、ハガキの対局です

 ネット将棋・メール将棋全盛の時代ですが、王位戦はハガキでお互いの近況や思い出を語り合う友好棋戦と位置づけています。メール対局は双方合意の場合のみ可能ですが、王位戦は「原則ハガキ主義」を続けたいと考えています。

 

ちょっとした話題

 脇坂哲生氏がA組7連覇(43期~49期)、しかも負け無しの62連勝で永世王位を獲得しました。まさに前人未到の記録ですが、50期に脇坂さんに土を付けたのが三笠史雄氏で、ここから再び連勝街道が始まるや否や、注目を浴びています。
 最盛期には60人以上いた参加者も徐々に減って現在は20名前後、少々寂しくなってきました。皆さんの参加をお待ちしています。