寿王戦

寿王戦担当幹事 三宅 周治



「当会の名簿をみると、明治大正生まれの方が40数名。何か新棋戦をとの高橋正史さんのアイデアをいただき、具体化してみました」
 これは、初代の寿王戦担当の岡山進さんのコメントです。オールドボーイだけのお好み対局風の棋戦があって良いのではということで始まりました。発足当時の募集要項を見ると、参加資格は「明治大正生まれ」となっています。
 寿王戦担当は、第1期~9期・岡山進さん、第10期~14期・中川功さん、第15期~19期・木村豊太郎さん、第20期~23期・増井進さん、第24期・上野幸市さん、そして25期以降は三宅が担当しています。
 いつから60歳以上が参加資格になったのかは定かではありませんが、第18期の募集要項は60歳以上になっていました。
 棋戦通信に「参加することに意義があり、参加し続けることは健康の証」という中川さんのコメントがありました。今もそのことを大事にして熱戦が繰り広げられています。

 

寿王戦の特徴

寿王戦は、他の棋戦にはない特徴がいくつかあります。


1)60歳以上という年齢が参加資格になっています。
大ベテランの将棋愛好家が集まり、勝敗にこだわらず将棋を楽しむ棋戦というコンセプトになっています。


2)棋力に応じた組編成をしていません。
他の棋戦は、棋力に応じて組分けをしていますが、寿王戦は、同じ組みに5段もいれば5級もいる編成にしています。他の棋戦では機会がない方々と対局することが出来ます。


3)駒落ち対局があります。
棋力の違いをカバーするために3段(3級)以上の差がある場合、2局のうち1局は駒落ち対局を希望することが出来ます。また下手が勝った場合は、敢闘賞を出しています。
他の棋戦で実力を競いながら、寿王戦というサロン風の棋戦で将棋を楽しんではいかがでしょうか。皆さんのご参加をお待ちしています。